1990年12月から2024年3月まで33冬期の、札幌市の転倒事故による救急搬送者数の上位5事例について、当日の気象データを整理し分析した結果をお知らせします。
事例1・2
2014年12月21日/22日
日救急搬送者数163人/84人
水をたっぷり含んだ、非常に滑りやすい凹凸や傾斜ができた路面
気温が上昇し弱い雨が降った後、気温が急降下し、水をたっぷり含んだ雪が凍って厚い氷板が形成。滑りやすいだけではなく凹凸があるため、通勤・通学時間帯から転倒者が続出し、極めて滑りやすいつるつる路面が2日間継続。
事例3
通勤・通学の時間帯に、滑りやすく凹凸で歩きにくい歩道や横断歩道が多数
高い気温により水をたっぷり含んだ湿雪やシャーベットが、朝から凍結し始め、 固い氷板に。凹凸を残したまま凍ったため、滑りやすく歩きにくいつるつる路面 が形成。
事例4
つるつる路面の氷の表面に水が浮き、一層滑りやすく
前日までの雨によるシャーベットやたっぷり水を含んだ湿雪が凍結。通勤・通学時間帯の気温が0℃前後だったことから、氷面に水が浮いた非常に滑りやすい路面が形成。
事例5
見た目では気づかない新雪で隠れたつるつる路面
滑りやすい氷板の上に新雪が積もり、軽い新雪と氷板が分離したまま二層構造の 状態に。見た目ではつるつる路面に気づかないため、歩行には非常に危険な状態 が終日継続。