つるつる路面は、基本的に道路や歩道の水が凍ることで発生します。水が発生するパターンとしては大きく2つのパターンがあります。
■滑りやすいのはいつ?
雪道での転倒によるケガ人は、毎日同じように発生しているわけではありません。 冬を通じてみると、札幌では12月が最も多い傾向があります。気温0℃前後の日が多く、凍ったり凍っていなかったりの判断が難しいことや、冬の初めということで市民がまだ凍結路面に慣れていないことも影響していると思われます。
さらに、救急搬送者数のグラフを細かく見てみると、救急搬送者の非常に多い日がひと冬に数回発生しています。このような日に注意することが大切です。
■特に転倒者の多い日は?
積雪が十分ある状況で気温が上昇してプラスになり、 その後気温がマイナスに低下した場合
真冬に雨が降り、その後、気温がマイナスに低下した場合
・雪氷路面に雨が降ったとき
・雪のないところに雨が降ったとき
■雪や氷が溶けて一度に水になり、それが再び凍る場合
降り積もった雪がよく踏み固められて圧雪や氷になる。それが、気温の上昇や太陽の光、自動車からの排雪の影響で融ける |
気温が氷点下に下がったり太陽の光がなくなって、もう一度凍り、つるつる路面になる |
降り積もった雪がよく踏み固められて圧雪や氷になる。それが、気温の上昇や太陽の光、自動車からの排雪の影響で融ける 気温が氷点下に下がったり太陽の光がなくなって、もう一度凍り、つるつる路面になる 初冬期には、気温が0℃前後の日が連続して発生することがあります。そういった場合に、降り積もった雪や氷の表面が何度も融けたり凍ったりを繰り返し、つるつる路面のできることがあります。
また札幌では、真冬はあまり気温が0℃以上になることはありませんが、気温がプラスになった日の夜や翌日に気温が一気に冷え込むと、溶けた水が市内の各所でいっせいに凍結し、市内中がつるつる路面になることがあります。 よく日光の当たる場所の雪が昼間に少し融けて、夕方太陽が沈むとともに冷えてつるつる路面になる場合もあります。 また、交差点付近がつるつる路面になるのは、停車している自動車からの熱が雪の表面を融かすことが関係しています。
■雨が凍って、つるつる路面になる場合
雨が降って路面が濡れたり、雪がたっぷりと雨を吸い込む |
温度が下がって凍ってしまい、つるつる路面になる |
真冬でも雨の降ることがあります、雨がやんで気温が下がるとともに、薄い氷の膜や厚い氷の板ができるため、つるつる路面が発生します。 初冬期などによく見られますが、雨が降りそのあと少し冷え込むと、一見濡れているように見える氷の膜ができて、非常に滑りやすくなる状態になることがあります。氷が透明なため舗装の色が黒っぽく見えることから、ブラックアイスやブラックアイスバーンなどと呼ばれています。
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